PRODUCTION NOTESプロダクションノート

撮影のフィナーレは
夏のフィンランドで

 6月中旬、再びフィンランドロケに入る。そこには冬とは別世界の景色が広がっていた。「こんなにカラフルな街だったんだ!」と驚く、登坂、中条だったが、約2ヶ月半というブランクを一切感じさせず、役にすんなり戻っている。白夜のフィンランドはナイターシーンを撮るには23時頃まで待機が必要だが、地元の方々の協力もあり順調に進む。ヘルシンキでの朝市など人が多いシーンの撮影でも、嫌な顔ひとつせず理解を示してくれるフィンランドの方々の穏やかな国民性に救われる場面も多々あった。

 海沿いの美しい公園=テルヴァサーリで、2人が初めてキスをする大事なシーンは、いつも以上に丁寧なリハーサルを経た後、大型クレーンも導入しての大がかりなものに。日が暮れる22時過ぎギリギリまで撮影は続き、2人の揺れる心情を映し出す美しくも切ないシーンが収められた。その後も天候に恵まれ、フィンランドらしいおしゃれでかわいい街並みでのデートシーンを次々に撮影。早朝からトラムを貸し切ってのダイナミックカットも無事終わり、ラストはヘルシンキ大聖堂に続く道で悠輔が男らしく美雪の手を握るシーンで撮影はついにオールアップ!

 登坂は、「個人的にはフィンランドに来るなら夏だなと思いました(笑)。『雪の華』という名曲の素晴らしさを改めて感じていただきながら、このまっすぐな純愛ストーリーを見てもらいたいです」、中条は「本当に悩んで悩んで美雪という女の子を演じましたが、皆で力を合わせながら、こんな素敵なロケーションの中で演技ができてよかったなと思います。たくさんの人に『雪の華』を届けたいです!」とコメントしている。