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悲劇の引き金となる火災シーンの本編映像解禁!
戸田恵梨香さん演じる本作の主人公・ルミ子は、「母への想いが強く、母の世界の中で生きている女性」と戸田さんが表現するように、大地真央さん演じる母からのあまりにも大きく優しい愛情を受けて育ったことで、母への常識外れなまでの強い愛情を表現することが自身の生きがいとなり、母に喜んでもらうことこそ人生の最大の悦びと考えている女性。孫の誕生を喜んでもらいたい一心で娘を産み、理想の孫になってもらうために一心不乱なルミ子は、はたから見れば“娘を上手に愛せない母”と映ってしまうほど。
このほど解禁された映像は、人間誰しもが一度は考えさせられたことがあると言っても良い、大切な誰かが目の前で危機に陥ったら「どちらを助けるか」、究極の選択にルミ子が直面する壮絶な火災現場のシーン。いつ家屋全体が崩れてもおかしくないような大きな炎に囲まれ、ドアの隙間から手を伸ばすのが精いっぱいの極限状態のなか、部屋の奥でタンスの下敷きになっている母は、未来ある大切な孫の命を助けるよう必死の説得をするも、大好きな母のことしか目に入らないルミ子は「いやよ。いや。私はお母さんを助けたいの!」と聞く耳を持たず…。業を煮やして握りしめた手を母が離した瞬間、ルミ子の「お母さん!!!」という悲痛な叫びが響き渡る、ルミ子の母に対する異常なまでの愛を象徴するシーンであり、実はこの先いよいよ家が崩れゆくなかで、物語全体を揺るがす重大な事実がひそんでいるという極めて重要な場面です。
こうして母と娘が絶体絶命の状況に陥っていようとも、こじらせた愛情と“母性”に惑わされ続けるルミ子という役について、戸田さんは「ルミ子は母への想いが強く、母の世界の中で生きている女性です。彼女自身が自分に気づいていないところもあり、彼女を演じるため様々な試行錯誤を続けましたが、本当に難しい役でした。芝居には正解がないと言われていますが、未だに探している自分がいます」と明かします。対して、命を懸ける場面で熱演のぶつかり合いを見せた大地さんも「この母だから、この娘となり、その娘が母となり…こうして繋がっていくところが切なく、例え親子であっても、お互いの捉え方の違いですれ違ってしまう人間のもどかしさと同時に、愛おしさも感じながら、本当の優しさとは…と、ルミ子が育てた母の溺愛についても考えさせられました」と振り返っています。
物語の核心にせまっていく緊迫の時間、かつルミ子の異様な様子に“イヤミスの真骨頂”とも言える不穏さMAXのこの場面は、戸田さんも本作での印象的なシーンのひとつに挙げており、SNS上でも「火事のシーンから最後まで胸が苦しかった。」、「火事のシーンの迫真の演技は鳥肌もんだったな。しかしルミ子が妄信的すぎて怖い!」、「この真実をひとりで背負って生きていくルミ子は、やっぱり娘への母性があったんじゃないかと思うけど、正しいのかわからない」といったコメントが溢れる。この状況から助け出された娘・清佳(永野芽郁さん)は無事に成長するものの、この火事の奥にひそむ、悲劇を決定づける引き金となる真実を目撃し、本作のすべてをぜひご堪能ください!
累計発行部数360万部を超え、2010年に映画興行収入38.5億円を記録した超ヒット作『告白』から12年。ベストセラー作家:湊かなえが「これが書けたら作家を辞めてもいい」という覚悟で執筆し、累計発行部数100万部突破した衝撃的問題作『母性』(新潮文庫刊)がついに映画化。ある未解決事件の語り手となる母娘を演じるのは、戸田恵梨香と永野芽郁。人気実力トップクラスの二人の女優が、繊細かつ大胆な演技で新境地を切り開く。さらに物語に登場するキャラの濃ゆ〜い母娘たちを、大地真央、高畑淳子、中村ゆり、山下リオが熱演。監督を務めるのは人間ドラマの名手、廣木隆一。事件はなぜ起きたのか?真相を紐解くキーワードは「母性」。母と娘の食い違う証言に観客=あなたは大いに揺さぶられる事でしょう。この秋11/23(水・祝)、母性が日本を惑わせる!