企画成立まで
プロデューサーの関口大輔は「この原作をきちんと映像化して、既視感のない作品にするのが、我々の仕事だと最初に思いました」と語り、プロデューサー谷口達彦は、原作の井上堅二と漫画の吉岡公威から、「こういうノリの作品なので、思い切りやってください」というエールと、裸とお酒はマストだが、「ダイビングのシーンだけはふざけないでください」という要望を預かった。
監督の英勉はオファーを貰ったときの記憶を振り返る。「原作を読んだら、人物がそれぞれ魅力的でセリフもうまくて、すごく面白かった……のですが、「映画になるかい!」と(笑)。でも、日本ではまっすぐバカバカしい映画ってあまりないので、それができるのならば!とお引き受けしました。原作のスピリットを活かし、絶対ぬるくしないで出来るだけハードコアにするつもりで作りました。振り切り先を間違って、怒られるのは仕方ないかなと。すいません、あっち行っちゃいました~って」。こうして、全員が全力で振り切る覚悟の企画がスタートした。