本作の企画は、プロデューサーが書店で見かけた原作コミックの「ヒロイン失格」というキャッチーなタイトルに惹かれたことから始まった。少女漫画らしからぬ、ティーンの女子の本音を赤裸々に語るヒロインと、彼女を取り巻く、クールな幼なじみと優しすぎるモテ男。男女1対1のラブストーリーが王道の今、3ショットのヴィジュアルと邪道ヒロインが巻き起こすユーモア溢れるストーリーという組み合わせが、かつてない作品の誕生を予感させた。原作者から映画化への快諾を得て、脚本はティーンの女性の心情が分かる人をと、累計45万部の小説「脳漿炸裂(のうしょうさくれつ)ガール」シリーズや、漫画「TIGER&BUNNY」の共同脚本を手掛ける、20代で新進気鋭の女性脚本家・吉田恵里香に依頼。監督は『ハンサム★スーツ』などで定評のある英勉に依頼したところ、そのテーマに大いに共感してもらえ快諾、巷のラブストーリーとは異なる斬新な恋愛映画を作りたいという想いが一つになった。