ひと目見るだけで、すべての人間を思いどおりに<操れる男>と、唯一<操れない男>。対立する能力を持って生まれた宿命の二人が出会ってしまった時、生死を懸けた壮絶な闘いが幕を開ける─!

視界に入った人間を自由に操れる、それは世界を簡単に手に入れられるほどの恐るべき能力だ。だが、“男”は必要な時だけ力を発揮し、誰にも存在を知られることなく、たった独りで静かに生きてきた。“男”はそんな絶望の闇に包まれた孤独な人生を、死ぬまで続けるつもりだった。田中終一という、その力が全く通じない相手に会うまでは─。見た目はごく普通の青年だが、実は終一も他人とは違う特別な能力を秘めていた。瀕死の重傷や病気も数日で完治する、驚異の回復力と強靭な肉体を持っているのだ。さらに、思いどおりにならないばかりか、自分の存在さえも脅かす終一を抹殺するために、群衆を操って一大軍団を形成する“男”。“男”を止められるのは自分だけだと確信し、大切な人たちを守るために独りで闘う終一。果たして、生き残るのはどちらか? そして、闘いの果てに明かされる、驚愕の結末は─?

現在の日本映画界を最高に盛り上げている二人の若手演技派俳優の、初共演にして熱い激突が実現した! <操れる男>には、『DEATH NOTE デスノート』『カイジ』『藁の楯 わらのたて』とメガヒット作が続く藤原竜也。<操れない男>終一には、幅広い役柄で数々の話題作に出演し、最近では『凶悪』で激賞された山田孝之。そして、終一を慕う叶絵役の石原さとみがスクリーンに可憐な華を添え、さらに木村多江、松重豊、田口トモロヲら演技派が物語にリアリティを与えた。

監督はハリウッド進出も果たし、世界の映画界に刺激を与え続ける、『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』『クロユリ団地』の中田秀夫。脚本は、『20世紀少年』『GANTZ』シリーズ、『進撃の巨人』で、壮大なアクションとドラマの融合を成し遂げた渡辺雄介。また、巨大集団VS独りという、斬新かつ迫真のアクションシーンを、ドニー・イェンに師事したアクション監督下村勇二が手掛けた。音楽は中田秀夫監督とタッグを組んできた川井憲次。

広大な都心を舞台に、街を行きかう大勢の人々が“男”に操られ、一瞬で殺人兵器と化すノンストップアクション! 最後の瞬間まで観る者の予想を裏切り続ける圧倒的なサスペンス! まさに“新時代の”エンターテイメントと呼ぶにふさわしい超大作が、ついに出現─!