「恋愛映画、青春映画の名手である三木監督とは、以前から一方的にお仕事をしてみたかった。僕は前職(TBS所属時代)から胸キュン系の作品に食指が動く傾向があったので(笑)、これは是非お願いしたいと」。結果監督も原作を読み、快諾。お互いに人気者同志の生田と監督のスケジュールも奇跡的に合致し、一気に映画化が動き出すかに思えたが、問題はヒロイン=響のキャスティングだった。当時広瀬すずは若手注目女優の筆頭ではあったが、主演映画の公開はこれからという時期。ある意味未知数なキャスティングではあったものの、その卓越した存在力と演技力は早くから社内でも話題にのぼっていたという。「社内のミーティングでも、響役は広瀬すずさん以外は考えられないという話になっていました。今の大ブレイクを考えると、その判断は正しかったと思います」。本格的なラブストーリーは初となる広瀬にも無事快諾を取り付け、生田×広瀬×三木監督という3本の矢が揃ったことで本作は急速に動き始めた。

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