映画史上最高クラスの興収記録をもつ大作シリーズから、低予算ながらもパワフルなインディペンデント映画まで、幅広く活躍するロンドン出身の女優。カルトの名作となった2002年のダニー・ボイル監督作『28日後...』で初めて大きな注目を浴びた。そして「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ第2弾『デッドマンズ・チェスト』(06)でブードゥー教の預言者ティア・ダルマを演じ、英アカデミー(BAFTA)賞のライジングスター賞にノミネートされた。同シリーズには第3弾『ワールド・エンド』(07)にも続けて出演した。
その後、サム・メンデス監督のジェームズ・ボンド映画『007 スカイフォール』(12)でダニエル・クレイグと共演。重要なキャラクターであるイヴ・マネーペニー役に新たな独自の解釈で挑み、続く『007 スペクター』(15)にも出演した。
13年、ネルソン・マンデラの妻ウィニーを熱演した『マンデラ 自由への長い道』で、全米有色人種地位向上協会(NAACP)主催のイメージ・アワードで助演女優賞、ロンドン批評家協会映画賞の助演女優賞と英国人女優賞にノミネートされた。
16年には批評家から絶賛された名作『ムーンライト』に出演。1980年代に、深い苦悩を抱えながら息子を育てるドラッグ依存症の女を演じ、さまざまな賞にノミネートされている。18年に公開予定のアンディ・サーキス監督作『Jungle Book: Origins』では、クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェットとともに、最新のパフォーマンス・キャプチャーでの演技に取り組んだ。