- 三ツ矢雄二さんオフィシャルレポート
三ツ矢「これでもう思い残すことはない」
天才音楽家・モーツァルトの生涯をドラマティックに描き、第57回アカデミー賞で8部門を受賞した映画 『アマデウス』(日本公開1985年)。 この度、テレビ朝日の「日曜洋画劇場」で30年前に初放送された日本語吹替版を初めて収録した『【初回限定生産】アマデウス 日本語吹替音声追加収録版ブルーレイ』の発売を記念した特別試写会がスペースSF汐留で開催された。ゲストとして、主役のモーツァルトの声を担当した声優の三ツ矢雄二が登場。
今回発売されるブルーレイは、30年前に収録したシーンはそのまま生かして、日本語吹替がなかった”ディレクターズカット版”のシーンのみを新たに収録したもの。昨日18日に62歳の誕生日を迎えたという三ツ矢は、本作がリリースされることについて、「(『アマデウス』は)自分が若い時の代表作だと思っているが、日本語吹替え版がリリースされていないことに不満を持っていた。本作がリリースされ、追加シーンで同じ役を30年ぶりに演じられるという事は一番の喜び。これでもう思い残すことはない。」と、本作への思い入れの深さを語った。会場には、収録に使用された台本も登場。なんと30年前に使用された台本と同じ物が使用されたという。30年前にも演出を担当した佐藤敏夫が収録現場に持ち込んだということだが、「(台本に)すごく書き込みがしてあり、当時まだヒヨッコだった僕の演出に苦労したんだなと、改めて佐藤さんを尊敬した。」「当時の洋画では佐藤敏夫さんに演出されれば一人前と呼ばれるほどの巨匠。そんな巨匠に(劇中で印象的な)”笑い声”ができるかとお声がけがあった。何としてもオーディションに勝ち抜くために、笑い声をとにかく練習した。」と出演のきっかけとなったエピソードを披露した。会場にはその佐藤敏夫も駆けつけており、三ツ矢も喜びを露わにした。
最後に三ツ矢は、「30年ぶりに本作を見て全く見方が変わった。もっと深いところがあり、この深い部分を若い自分に教えよるために、佐藤さんは台本にいろいろ書き込んでたんだとわかった(笑)何度見ても面白いし、年代の節目節目に見て違った感想を持てる作品。ぜひ以前ご覧になった方も、英語版でご覧になった方も、この日本語吹替版を見てほしい」とアピールし、イベントを締めくくった。
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